こぶたのおでかけ

おでかけ・散歩・旅行にGo!

*

公園で、背もたれ付きベンチでないとダメなわけ

   

公園で休憩。背もたれ付きのベンチに座る。見当たらなければ、あるところまで探し回る。こだわりがあるのだ。

ちょっと腰かけるだけのために、背もたれにこだわるとは贅沢すぎるのではないかと思う方もいらっしゃろう。

贅沢をするというよりは、公園での過ごす時間の使い方そのものに関わってくる、かなり大事なポイントなのだ。

bench

背もたれがあると

背もたれがあると、背もたれに寄りかかれる。そのまま寄りかかったまま、ふんぞり返った格好のまま、自然に空を見上げる形になる。

そう、うつむいて地面を見るのではなく、空を見上げるのだ。この格好を取りたくて背もたれ付きのベンチを探す。見上げるのに無理なく、首や腰が痛くならないような恰好。そのためには背もたれが必要なのだ。

できれば、服が汚れないようにきれいな背もたれのベンチが好ましい。難しい注文なのはわかっているけどね。大体ベンチというものは、砂やほこりで汚れているものだ。少々の汚れは気にしないことにはしている。

空を見上げると、雲が見える

晴れた日、曇った日、雲が見える。雨の日は元々公園のベンチに座らないので、公園のベンチすなわち雲を見る指定席といっても差し支えない。曇って低くたれこめているとどんよりした気分を起こさせる代物だが、高いところでふわふわ浮かんでいる分にはユーモラス。雲の形の傾向で季節の移り変わりもわかる。入道雲は夏!みたいにね。

雲は動いている

普段は意識することがない。意識しようとするきっかけがないからかもしれないけど。風に吹かれて雲は動いている。見上げる日によって、動くスピードは色々違う。たいてい、思い描くスピードよりも速く動いていることが多い。雲自体は同じ形を保ちながら動いているわけではなく、広がったり伸び縮みを繰り返している。

間違い探しのゲームみたいに、変化を観察していると、意外と雲の観察は飽きないのだ。雲の形が何かに似ていないかどうか思いをめぐらすのも面白い。そのものズバリな形にはまだ巡り会ったことはないのだが、雲を見て、何かに当てはめられないか考えることに没頭できる。たいていは、丸まっている白いネコに当てはめることが多い。白色つながりな理由で。もっと自由な発想をしてみたいものだ。

雲ばかりを見て、地上の風景に目を落とすさずにいると、たまに自分がゆっくり移動している感覚になる。雲が動いていることを忘れて、自分がゆっくり動いていると錯覚するのだ。乗り物に乗って窓から外を眺めているみたいな。私が背もたれ付きのベンチに座る理由は、この、ゆったりとした移動感を楽しむためなのである。

お金と時間をいたっぷりかけて、乗り物、例えば船とか飛行機で体験するのと同じような移動感。これを近所の公園で味わうのだ。

 - 近所におでかけ