ネコちゃんが見ているかもよ
たまには、路地裏の隙間に目を向けると、カワイイものが見れるかもしれないよ。
前だけを見て真っすぐと歩く姿勢は素敵だ。前を見て歩かないと、何かにぶつかるかもしれないしね。でも、ほんのちょっとの時間だけ、キョロキョロしたら、ほっこりとした気持ちになれるお話。
キョロキョロして気付いたこと
建物と建物の間には隙間がある
当然の建物の間には隙間がある。しかし今まで意識して隙間を見たことはなかった。頭の中では、建物の隣は建物。建物とその入り口が連続して並んでいるような意識で、隙間の存在を考えたことがなかった。
建物を訪れるときはまず入口を探す。あとは、看板。店舗ならばショーウインドウも見ることもあるだろう。
いずれにしても、隙間の存在に気づいていなかったということは、目の前のことだけに意識を向けすぎていたのではないかとちょっと反省。
道路の排水溝にも隙間がある
道路の端には、雨水を流す溝がある。大体はきれいにふたがしてあり、足を取られてしりもちをつくことはない。
また、小さい時からの経験も関係あるだろう。道路の端を歩きすぎるとよくないことが起きると体で覚えていて、無意識に避けている。
小さいころの、道路の溝に落ちているものを拾って帰って親に怒られた記憶。端っこを歩きすぎて隙間に足を取られてコケて擦り傷を作った帰った苦い記憶。その積み重ねで、端っこは危険と認識していっているのだ、きっと。
目の高さにも隙間がある
これは以外に気付かなかった。例えば自動販売機の上。駐車場のフェンスの上。看板などのディスプレイされたもの上。
目的があるものそのものには注意が向くのだが、その周りの隙間があることはきれいに忘れてしまっているのだ。
ネコちゃんが見ている
実は存在していた隙間の数々。その薄暗い影に光る眼。三角のお耳。
いるのだ。そして見ているのだ。ネコちゃんが。
いつから見られていたのかはわからない。逆に視線気付いたからこそ、隙間に目を向けてしまったのかもしれない。ネコちゃんはじっとこっちを見つめている。
それに気付いてしまってからというもの、通る先々の隙間を確認するくせがついた。10回確認したら、2回くらいは確実にネコちゃんと目が合う。
なぜ、ネコちゃんがいるのか考えた
飼いネコの場合
- その近所の建物に飼われている。
- 遠くの民家からパトロールで出張中。
野良ネコの場合
- 建物の隙間にいるネズミを捕食するため。
- 隙間に集まる、人の捨てた残飯をあさるため。
または、残飯をあさる小動物を捕食するため。
結論
隙間にネコちゃんを見かけることは自然なこと。
飼いネコも野良ネコも、人がいるからネコちゃんがいる。
人のいるところが建物。
建物を結ぶのが道。
道を通ればネコちゃんがいる。
「ネコちゃんがいる」不思議よりも、「なぜ、今までネコちゃんに気付かなかったのか」のほうが不思議だよね。
おでかけにほっこりを
ネコちゃんに会える機会は思ったよりも多かった。なんだか元気が出ない日や、気分がくさくさする日。そんな日は、いつも真っすぐ歩いている道で、ちょっとキョロキョロしてみよう。そんなときに限って、いろんな隙間からネコちゃんがこちらを見ているよ。
ネコちゃんと出会えた君の心は、いつしかほっこり温まっているはずだよ。