秋の散歩はザクザクサクサク
秋が深まる今日この頃、街を歩くとザクザク、だよね。今だけ、期間限定のお楽しみ。今すぐおそとに出てみよう。
街路樹の落ち葉
街を歩くと、たいてい車道と歩道の間に街路樹が植えてある。秋も深まると、枯れ葉が落ちる。歩道に積もって、秋の風でサワサワと動き回っている。よく見る風景だ。
街の中なのに歩道の上だけは、森の中の登山道のような趣じゃないか。まあ、それは言い過ぎとしても、ちょっとした自然公園の整備された遊歩道くらいには見えてこないだろうか。目に入る街の建物をあえて視界から遮ってみたら、どうだろう。あまりやりすぎると足元ばかり見て歩く変な人になるので、あくまでほどほどに。
3つの楽しみ
街を歩くだけでお手軽に自然
ちょっと街に出るだけ。車や電車で郊外までお出かけしなくても、大自然の片鱗を感じることができる。自然を感じてリフレッシュしたいけど、遠くに出かける時間や気力がないときもあるだろう。灯台もと暗し。街路樹でお手軽に自然を感じれるのだ。買い物のついでに自然を楽しめるなんて、美味しい話だとは思わないか。
歩くとザクザク音が出る
落ち葉の上を歩くとザクザクサクサク小気味良い音が出る。乾いた音。ポテトチップスをばらまいて、踏みしめてしまっているような、罪悪感混じりの贅沢感。歩くペースを変えると、音が答える。愉快愉快。深く積もった雪道を歩くときも同じ感じだけど、落ち葉の上のほうが足が冷えない分いい感じだよね。何回も何回も踏みしめてかまわない。
伝わる感触
履いた靴を通じて伝わる、落ち葉を踏みしめる感触。軽いけど、フワフワでなく、少しトゲのある感触。足の裏の心地よい刺激が、何となく健康によさそうだよね。昔からある青竹踏みや、イボイボ付きの健康サンダルをちょっとだけライトにした感じの健康感。感触は軽いので、刺激が強すぎて疲れるってことはない。
目を閉じると自然の中を歩いていると錯覚してしまう。元々人間の祖先は堅いアスファルトの上じゃなく自然の土の上を歩いてきたからね。落ち葉の上と土の上はちょっと違うけど、雰囲気適にはしっくり合うものだ。遺伝子に引き継がれている祖先の記憶が、落ち葉の感触を歩くたびに呼び起こされ、心がリフレッシュできちゃうのだ。
楽しみは今の季節だけ
街の歩道は定期的に掃除されている。新しく落ちる枯れ葉が落ちきってしまうと、もう歩道に枯れ葉は残らない。歩道に枯れ葉が舞うのは、今の季節限定の風景。
今の間に楽しんでおかないと後悔するかもよ。ザクザクサクサクと。