お花見におでかけ
2023/08/05
この季節、桜の名所によく出かける。花見客のどんちゃん騒ぎを眺めてまわる。なんとなく、花見客の幸せパワーを分けてもらっている気がするのだ。そう、桜を見るのはもちろんだが、花見をしている人々を見ることも大きな目的なのだ。
花見とはバーベキュー
花見気分にまず欠かせないのは、肉を焼く香り。肉が焼けている煙の香りが漂ってきて初めて、ほほう花見シーズンだな!と実感する。
花見客はたいてい肉を焼く。大勢で集まって何かするとなると、飯を食うのが一番無難だ。たとえば、みんなでスポーツをするとなると、体力的についてこれない人が出てくるので人を選んでしまう。参加者はなるべく多い方がお祭り気分が盛り上がる。またたとえば、カラオケ大会をするとなると、歌うのが苦手な人が参加し辛くなってしまう。
さて、飯を食いながら盛り上がるためには、お弁当を持ち寄るよりは、みんなで一つのことをする、つまり飯をみんなで作った方が良い。作るといっても、屋外でできることは限られている。調理器具の準備は大変だ。
そこで、バーベキューなのだ。食材を焼くだけ。食材は近所のスーパーで調達。コンロに炭を投入して火をつけ、網の上で焼く。コンロはたいてい、声をかければ誰かが持っているものだし。あまり高いものでもないからね。
肉を焼く香りは幸せホルモンを分泌させるという研究結果もあるそうだ。肉の香りに包まれた花見客は、心身ともにリラックスして楽しんでいるのだろう。
花見とは缶ビール
場を盛り上げるには、アルコールが手っ取り早い。
ただし、屋外で飲むには、コップなどの食器の準備が面倒。肉を取り分ける取り皿は、紙皿で使い捨てるとして、紙コップまで用意するのは、ちと面倒なのだ。紙コップというのは、地面に置いたときにあまり安定しない。コップ自体の重さが足りないのだ。皿と違って高さがあるので、何かの拍子に引っかけてしまい、中の飲み物をこぼしてしまう大惨事はいつでも起こりうる。酔っ払ってくるとなおさらだ。
缶ビールは、なかなか倒れない。倒れたとしても、飲み口が小さいので、中の飲み物が一気にこぼれない。すぐに倒れたことに気づいて元に戻せば、被害は少ないことだろう。
缶ビールをゴクゴク直飲み。これが、花見の際の正しいあり方だ。もちろん、缶チューハイでも良いわけだが。
アルコールに酔った花見客は、仲間との絆を深めて楽しんでいるのだろう。
うろつく私はお祭り気分
大勢の人がたむろする桜の名所をゆっくりとうろつく。焼けた肉の香りとビールの香りを感じながら。実際には食べてないけれど、香りだけで食欲が満たされる気がする。
花見シーズンは、一年のうち1~2週間程度。滅多に巡ってこない機会だからこそ、価値がある。そして、今年も桜の名所におでかけするのだ。